先日、ザ・リアルインサイトの『江崎禎英氏インタビュー収録映像』を見てなるほどと思ったことがいくつかありました。

江崎禎英氏は経済産業省にお勤めで、「社会は変えられる世界が憧れる日本へ」を刊行している。

日本では高齢化が進み、高齢化率(国連の基準では、人口全体に占める65歳以上の高齢者の割合) が、2018年9月時点ですでに28.1%に達しています。

28.1%というのは「超高齢化社会」となるそうです。

そのため、社会保障支出が拡大し財政が破綻すると言われています。
また高齢者が邪魔者、長生きすることが悪いことのような印象を持たれていますね。

もともと人間は120歳まで生きるようにできているそうで、「長生きは喜ぶべきこと」。

高齢化社会は寿命をまっとうできる幸せな社会

寿命をまっとうできる幸せな社会に向かっている、寿命が迎えられず病気で人が死んでいたときに作られた社会保障制度では対応できなくて当然であり、そのために必要なものは高齢化への「対策」ではなく、何歳になっても今が一番楽しいと思える社会の実現という「対応」であるということが書かれています。

少子高齢化といえば暗いテーマに思えるが、これまで人類が求めてきた病気の克服と長寿を達成した結果であって、それに合わせた制度や生き方や考え方が必要だという点がとてもよく理解できました。

コロナのために、お年寄りが病院に行けなくなったけれど、そのことで亡くなった方がいるわけではない。

そもそも病院に行く必要のない人達が病院に行っていたのではないか。
このような状態が今後も続けば医療費の増大は防げるのではないだろうか。

欧米では高齢者が働くことはできない。高齢になっても働いている人は貧しい人でかわいそうな人といった考え方だそうです。(奴隷文化の影響でしょうね)
だから現役の時にたくさん稼ぎ、早めにリタイアして悠々自適に暮らすことを良しとしてきたのでしょう。

ところが日本の地方では、老後も元気に楽しそうに働いている。
これを見て欧米人が驚愕するようです。

価値観を変える必要がある

今まで定年まで勤め、後はおまけの人生として余生を送る。

この考えを改め、動ける間は働く。
若い時のようにバリバリ働く必要はなく、一日3時間とか週三日働くなど柔軟な働き方をすればよい。

江戸時代には、定年制などなかったのではないか。